曲目解説 vol.9(2009.08.06)
Sem Voce ライブ vol.8
■2009年3月17日(火) 東京・中目黒「楽屋」
【1部】
01.So Danco Samba ソ・ダンソ・サンバ
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1962)
vo+fl+p+gt+cello
シンプルで楽しい、アップテンポのサンバ。<僕はサンバしか踊らない、ツイストもカリプソもチャチャチャも飽きてしまったから。だからサンバしか踊らないんだ。>
02.Mojave モハヴェ
(Antonio Carlos Jobim/Newton Mendonca) (1967)
fl+p+gt+cello+scat
タイトルは、アメリカのカリフォルニア州にある砂漠地帯の名前。旅の印象をエキゾチックなワルツに書き留めている。
03.Forever Green フォーエバー・グリーン
(Antonio Carlos Jobim/Paulo Jobim) (1994)
vo+fl+p+gt+cello
ブラジル風4ビートのゆったりした曲。1992年のリオの環境会議のテーマとして作られ、英語詞で書かれている。<緑を守らなければやがて世界は砂漠になり、神様が私たちを咎めにやってくるだろう>
04.Pato Preto 黒いアヒル
(Antonio Carlos Jobim) (1989)
vo+fl+p+gt+cello
マラカトゥというブラジル北東部のリズムで演奏される曲。内陸地帯が乾燥して住めなくなったアヒルが、都会を目指して出発する。ジョビンの長年のテーマであった自然環境保護をテーマにしている。
05.Vivo Sonhando 夢見て生きる
(Antonio Carlos Jobim) (1963)
vo+fl+gt
甘いメロディとジョビンが好む典型的なコード進行で、ボサノヴァのスタンダードとして知られる曲。<君のことをずっと夢見るように考えて暮らす僕。周りの人は笑ってバカにするけど、僕にはこれしかできないんだ>
06.Por Toda Minha Vida この人生のすべて
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1959)
p+cello
モジーニャというブラジルの古い音楽形式で作曲された、重厚な曲。スペイン映画「Talk to Her」(2002)の冒頭シーンに、エリス・レジーナが歌うトラックが挿入されている。
07.Chega de Saudade 想いあふれて
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1958)
vo+fl+p+gt+cello
曲自体は"斬新なメロディのショーロ"であり、それをジョアン・ジルベルトが軽快なスタイルで歌ったことがボサノバ誕生のきっかけになったと言われている。ジョビンならではの個性的な旋律が際立っている。
【2部】
01.Agua de Beber おいしい水
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1970)
vo+p+gt
黒人音楽の影響を感じさせる短調のサンバ=ボサノヴァ。冒頭のスキャットと印象強いサビのフレーズはあまりにも有名であり、ボサノヴァの代表曲として愛されている。
02.Choro ショーロ
(Antonio Carlos Jobim) (1970)
fl+cello
ショーロとは1900年代頃のブラジルの室内楽。ヨーロッパからの移民と共に運ばれた音楽で、ポルカに似た形式を持っている。ジョビンもショーロの作品を沢山作曲している。
03.Frevo(Frevo de Orfeu) フレーヴォ(オルフェのフレーヴォ)
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1959)
vo+fl+p+gt+cello
フランス映画「黒いオルフェ」のために書かれた曲で、フレーヴォ(ブラジルの北東部地方のダンス音楽)のリズムで書かれている。<おいで、太陽の下で踊ろう。緑の海、紺碧の空。私のブラジルはなんて美しい>
04.Janelas Abertas 窓を開けて
(Antonio Carlos Jobim/Newton Mendonca) (1958)
vo+fl+p+gt+cello
ボサノバ以前に流行したサンバ・カンソンという曲調で、歌手がゆったりと歌い上げるスローサンバである。<あなたがいなくなった寂しい家。それでも、太陽が二人の思い出を照らしてくれるように窓を開けておこう>
05.Antigua アンティグア
(Antonio Carlos Jobim) (1967)
sax+p+gt+cello
上下に行き来する幾何学的なモチーフのメロディを持つ、穏やかなインスト曲。アンティグアはカリブ海にある小さな島の名前で、珊瑚に囲まれた観光地である。
06.Estrada Branca 白い道
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1958)
vo+p+cello
この時期の彼の作品は、ボサノバ以前の音楽であったサンバ・カンソンやショーロの雰囲気を残しているものが多い。<白い道、白い月。あなたがいない道を独りで歩いていくのは、なんと寂しいことだろう>
07.The Red Blouse 赤いブラウス
(Antonio Carlos Jobim) (1967)
fl+p+gt+cello+scat
パーカッシブなメロディでつづられた明るいサンバ。One Note Samba(62年)、Surf Board(64年)と、彼は同じような形式の曲を同時期にいくつか作っている。
【アンコール】
01.Piano na Mangueira マンゲイラのピアノ
(Antonio Carlos Jobim/Chico Buarque) (1992)
vo+sax+p+gt+cello
ブラジルを代表するサンバチーム、マンゲイラの存続を援助する企画アルバムのために書き下ろされた。パルチード・アルトと呼ばれる伝統的なサンバのリズムで書かれており、他のジョビンのサンバとは一線を画す曲調である。
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Steve Sacks が率いる、ブラジルの偉大な作曲家・ピアニスト、アントニオ・カルロス・ジョビン(Tom Jobim)へのトリビュート・プロジェクト。






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