曲目解説 vol.8(2009.03.17)
Sem Voce ライブ vol.8
■2009年3月17日(火) 東京・中目黒「楽屋」
【1部】
01.Ai Quem Me Dera 詩人になれたら
(Antonio Carlos Jobim/Marino Pinto) (1981)
vo+sax+gt
穏やかな雰囲気の中にコミカルさがただようショリーニョ(小さいショーロ)。<詩人になれたら、甘い言葉で君をたたえる詩が書けるのに。僕はあいにく書き方を習ったことがないから、君のためにサンバを作ろう>
02.Por Toda Minha Vida この人生のすべて
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1959)
p+cello
モジーニャというブラジルの古い音楽形式で作曲された、重厚な曲。スペイン映画「Talk to Her」(2002)の冒頭シーンに、エリス・レジーナが歌うトラックが挿入されている。
03.So Danco Samba ソ・ダンソ・サンバ
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1962)
vo+fl+p+gt+cello
シンプルで楽しい、アップテンポのサンバ。<僕はサンバしか踊らない、ツイストもカリプソもチャチャチャも飽きてしまったから。だからサンバしか踊らないんだ。>
04.Mojave モハヴェ
(Antonio Carlos Jobim/Newton Mendonca) (1967)
fl+p+gt+cello+scat
タイトルは、アメリカのカリフォルニア州にある砂漠地帯の名前。旅の印象をエキゾチックなワルツに書き留めている。
05.Samba de Uma Nota So ワン・ノート・サンバ
(Antonio Carlos Jobim/Newton Mendonça) (1959)
vo+sax+p+gt+cello
ボサノバのスタンダードとして名高い曲であり、ジャズの世界でも愛されよく演奏されている。<これはたった一つの音でできているサンバ。沢山の音を欲しがる人には、結局何ひとつ残らないものだ>
06.Frevo(Frevo de Orfeu) フレーヴォ(オルフェのフレーヴォ)
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1959)
vo+fl+p+gt+cello
フランス映画「黒いオルフェ」のために書かれた曲で、フレーヴォ(ブラジルの北東部地方のダンス音楽)のリズムで書かれている。<おいで、太陽の下で踊ろう。緑の海、紺碧の空。私のブラジルはなんて美しい>
07.Estrada Branca 白い道
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1958)
vo+p+cello
この時期の彼の作品は、ボサノバ以前の音楽であったサンバ・カンソンやショーロの雰囲気を残しているものが多い。<白い道、白い月。あなたがいない道を独りで歩いていくのは、なんと寂しいことだろう>
08.The Red Blouse 赤いブラウス
(Antonio Carlos Jobim) (1967)
fl+p+gt+cello+scat
パーカッシブなメロディでつづられた明るいサンバ。One Note Samba(62年)、Surf Board(64年)と、彼は同じような形式の曲を同時期にいくつか作っている。
【2部】
01.Ligia リジア
(Antonio Carlos Jobim) (1972)
vo+piano+gt
叙情的なスローボサノバ曲。オリジナル録音ではクラウス・オガーマンの夢見るようなストリングスが映える。<君から教えてもらったのは愛の嘘だった。それを使ってサンバ・カンソンを作ったのだ。リジア、リジア。>
02.Choro ショーロ
(Antonio Carlos Jobim) (1970)
fl+cello
ショーロとは1900年代頃のブラジルの室内楽。ヨーロッパからの移民と共に運ばれた音楽で、ポルカに似た形式を持っている。ジョビンもショーロの作品を沢山作曲している。
03.Chega de Saudade 想いあふれて
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1958)
vo+fl+p+gt+cello
曲自体は"斬新なメロディのショーロ"であり、それをジョアン・ジルベルトが軽快なスタイルで歌ったことがボサノバ誕生のきっかけになったと言われている。ジョビンならではの個性的な旋律が際立っている。
04.Voce Vai Ver あなたは知るでしょう
(Antonio Carlos Jobim) (1980)
vo+fl+p+gt+cello
80年代の作品としてはめずらしく、短くシンプルにまとめられたボサノバ。<私の愛を受け取ってくれなかったあなた。そのうち自分が泣く番だということを、あなたは思い知るでしょう>
05.Tema Jazz テーマ・ジャズ
(Antonio Carlos Jobim) (1970)
flute+p+gt+cello
表題どおり、ジャズの影響が感じられるブルージーなボサノバ。インスト作品であり幾何学的な旋律を持つ。テーマの和声進行は非常に複雑で、ジョビンならではの個性が色濃く出ている。
06.Dialogo ヂアロゴ
(Antonio Carlos Jobim) (1967)
flute+p+gt+cello
「会話」を意味するタイトルどおり、二つの楽器による掛け合いのメロディが美しいハーモニーの中で穏やかにつづられて行く。このような対旋律は、ブラジルがヨーロッパから受け継いだ伝統的な音楽の形式である。
07.O Nosso Amor 二人の恋
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1959)
vo+sax+p+gt+cello
フランス映画「黒いオルフェ」のために書かれたサンバ。同じ映画の挿入曲では「Felicidade」が有名で、ジョアン・ジルベルトはこの2曲をメドレーで演奏している。
【アンコール】
01.Piano na Mangueira マンゲイラのピアノ
(Antonio Carlos Jobim/Chico Buarque) (1992)
vo+sax+p+gt+cello
ブラジルを代表するサンバチーム、マンゲイラの存続を援助する企画アルバムのために書き下ろされた。パルチード・アルトと呼ばれる伝統的なサンバのリズムで書かれており、他のジョビンのサンバとは一線を画す曲調である。
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Steve Sacks が率いる、ブラジルの偉大な作曲家・ピアニスト、アントニオ・カルロス・ジョビン(Tom Jobim)へのトリビュート・プロジェクト。






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