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曲目解説 vol.7(2008.04.22)

Sem Voce ライブ vol.7
■2008年4月22日(火) 東京・中目黒「楽屋」

【1部】

01.Wave ウェイヴ
(Antonio Carlos Jobim) (1967)
vo+fl+gt

爽やかなメロディを持つ有名曲。ジョビン本人はインストゥルメンタルで演奏することが多いが、ポルトガル語の歌詞も味わい深い。<一人きりでは幸せになれないと分かったんだ。海の波や星たちがそれを教えてくれた>

02.Por Toda Minha Vida この人生のすべて
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1959)
p+cello

モジーニャというブラジルの古い音楽形式で作曲された、重厚な曲。スペイン映画「Talk to Her」(2002)の冒頭シーンに、エリス・レジーナが歌うトラックが挿入されている。

03.So Danco Samba ソ・ダンソ・サンバ
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1962)
vo+fl+p+gt+cello

シンプルで楽しい、アップテンポのサンバ。<僕はサンバしか踊らない、ツイストもカリプソもチャチャチャも飽きてしまったから。だからサンバしか踊らないんだ。>

04.Mojave モハヴェ
(Antonio Carlos Jobim/Newton Mendonca) (1967)
fl+p+gt+cello+scat

タイトルは、アメリカのカリフォルニア州にある砂漠地帯の名前。旅の印象をエキゾチックなワルツに書き留めている。

05.Piano na Mangueira マンゲイラのピアノ
(Antonio Carlos Jobim/Chico Buarque) (1992)
vo+sax+p+gt+cello

ブラジルを代表するサンバチーム、マンゲイラの存続を援助する企画アルバムのために書き下ろされた。パルチード・アルトと呼ばれる伝統的なサンバのリズムで書かれており、他のジョビンのサンバとは一線を画す曲調である。

06.Anos Dourados 黄金の日々
(Antonio Carlos Jobim/Chico Buarque) (1986)
vo+fl+p+gt+cello

シンガーソングライターであるシコ・ブアルキとの共作で、同名のTVドラマのために書かれた。曲調はゆったりした美しいボレロである。<君と過ごしたあの12月はまるで黄金の歳月。月並みな愛の言葉を交わしていた僕達は、まるで古いボレロのようだ>

07.Estrada Branca 白い道
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1958)
vo+p+cello

この時期の彼の作品は、ボサノバ以前の音楽であったサンバ・カンソンやショーロの雰囲気を残しているものが多い。<白い道、白い月。あなたがいない道を独りで歩いていくのは、どんなに寂しいことだろう>

08.The Red Blouse 赤いブラウス
(Antonio Carlos Jobim) (1967)
fl+p+gt+cello+scat

パーカッシブなメロディでつづられた明るいサンバ。One Note Samba(62年)、Surf Board(64年)と、彼は同じような形式の曲を同時期にいくつか作っている。


【2部】

01.Chega de Saudade 想いあふれて
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1958)
vo+fl+p+gt+cello

曲自体は"斬新なメロディのショーロ"であり、それをジョアン・ジルベルトが軽快なスタイルで歌ったことがボサノバ誕生のきっかけになったと言われている。ジョビンならではの個性的な旋律が際立っている。

02.Fotografia フォトグラフィア
(Antonio Carlos Jobim) (1959)
vo+piano+gt

エモーショナルなコード進行とは対照的に動きの少ないメロディを乗せた、初期のジョビンらしい作風の佳曲。<僕、きみ、ふたり。海辺のテラスで夕陽を見ていたっけ。薄明かりのバーでかわした、突然のキス>

03.Choro ショーロ
(Antonio Carlos Jobim) (1970)
fl+cello

ショーロとは1900年代頃のブラジルの室内楽。ヨーロッパからの移民と共に運ばれた音楽で、ポルカに似た形式を持っている。ジョビンもショーロの作品を沢山作曲している。

04.Tema Jazz テーマ・ジャズ
(Antonio Carlos Jobim) (1970)
flute+p+gt+cello

表題どおり、ジャズの影響が感じられるブルージーなボサノバ。インスト作品であり幾何学的な旋律を持つ。テーマの和声進行は非常に複雑で、ジョビンならではの個性が色濃く出ている。

05.Dialogo ヂアロゴ
(Antonio Carlos Jobim) (1967)
flute+p+gt+cello

「会話」を意味するタイトルどおり、二つの楽器による掛け合いのメロディが美しいハーモニーの中で穏やかにつづられて行く。このような対旋律は、ブラジルがヨーロッパから受け継いだ伝統的な音楽の形式である。


06.O Nosso Amor 二人の恋
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1959)
vo+sax+p+gt+cello

フランス映画「黒いオルフェ」のために書かれたサンバ。同じ映画の挿入曲では「Felicidade」が有名で、ジョアン・ジルベルトはこの2曲をメドレーで演奏している。

07.Frevo(Frevo de Orfeu)  フレーヴォ(オルフェのフレーヴォ)
(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes) (1959)
vo+fl+p+gt+cello

フランス映画「黒いオルフェ」のために書かれた曲で、フレーヴォ(ブラジルの北東部地方のダンス音楽)のリズムで書かれている。<おいで、太陽の下で踊ろう。緑の海、紺碧の空。私のブラジルはなんて美しい>


【アンコール】

01.Samba de Uma Nota So ワン・ノート・サンバ
(Antonio Carlos Jobim/Newton Mendonça) (1959)
vo+sax+p+gt+cello

ボサノバのスタンダードとして名高い曲であり、ジャズの世界でも愛されよく演奏されている。<これはたった一つの音でできているサンバ。沢山の音を欲しがる人には、結局何ひとつ残らないものだ>

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